MP5は、その優れた性能により、反テロや警察の様々なニーズに対応できるため、HK社はMP5の改良を続けてきました。その結果、MP5の多くの派生モデルが登場しました。その中でも、MP5 SD（消音型）の登場は、反テロ任務に大きな推進力を与えました。

MP5 SDの「SD」は、ドイツ語の「Schalldämpfer（消音器）」の略です。しかし、実際には完全な消音を達成していないものの、1974年に登場した当時の反テロ任務のニーズには十分に応えていました。MP5 SDは、1977年のランツフートハイジャック事件でGSG9によって使用され、見事に任務を遂行しました。